基本給31年ぶりの伸び率も、実質賃金は過去最長26カ月連続減少
厚生労働省が発表した2024年５月の毎月勤労統計調査（速報）によると、所定内給与は前年同月比2.5％増え、31年４カ月ぶりの伸びとなりました。賃上げが進んだことで、伸び率は31年4カ月ぶりの高さでした。実質賃金は過去最長の26カ月連続マイナスでしたが、下落幅は縮まりつつあります。賃金の伸びが物価の上昇に追いついていない状況が続いていると考えられます。
パートタイム労働者の時間当たり給与は1328円で前年同月比4.0%増となりました。23年6月以降、前年同月比の増加率は常に3%を超えている状態です。
業種別で伸び率が最も大きかったのは建設業（7.2%）で、運輸・郵便業（5.7%）が続いています。前月に高い伸び率を示した金融・保険業はマイナス0.9%となりました。
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