改正労働安全衛生法が成立しました
労働安全衛生法の改正案が衆議院本会議で可決・成立しました。これにより、これまで企業に雇用されている労働者だけが対象だった職場の安全対策が、フリーランスにも拡大されます。改正のポイントとして①フリーランスが死亡・4日以上休業する労災は、発注者が労基署へ報告義務②危険作業に従事する場合は、特別教育の受講を義務化③ストレスチェックの義務を、従業員50人以上から、すべての事業所に拡大する④高齢者労災対策として、身体機能の低下に配慮した職場環境づくりを企業の努力義務化が挙げられます。
これまで「フリーランス＝自己責任」の風潮が根強かったのですが、総務省の令和4年調査によると、本業がフリーランスという人は209万人となっています。この規模感を考えれば、労災防止のルールを設けるのは当然の流れと考えられます。また、今回の法改正において、特にストレスチェックの義務化の拡大は、メンタル不調を抱えやすい今の時代に大きな一歩ではないでしょうか。
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